BLANK-182 〜廃材から生まれる新たな可能性〜
投稿日: 投稿者:STAFFCAESU.

CAESU.の商品には廃材から生まれたBLANK-182という焚き火台があります。
BLANK-182は新潟県燕三条で生まれたキャンプギアです。
CAESU. の創設からまだ間もない時、「アウトドアブランドでキャンプギアを作るなら、まずはキャンプギアを多く作る有名な産地で勉強しよう」と思いながら、国内でキャンプギアを多く生産する鉄鋼業で有名な燕三条へ向かいました。
メディアでは「燕三条」とよく言われますが実際は「新潟県燕市」「新潟県三条市」と市で分かれていて、どちらも隣同士にはなりますが鉄工業を主とした市となり、国内の鉄工業では最も有名な生産地となります。
国内でキャンプギアを制作する多くのアウトドアブランドは寸分狂わぬ精巧な技術、鉄の質の高さ、納品スピードや鉄鋼場としての長年の知識などを持つ、キャンプギアを作る最良の条件が揃っている燕三条でキャンプギアを作ることに恩恵を感じています。
工業産業都市である燕三条、そこには4,000社にも及ぶ鉄工関連業社が集います。
それぞれがプレス(押し出し加工)や切り抜き加工など得意な領域を持ち、市全体で業務を遂行していく様はまさに日本特有の工業特化型都市です。
そんな燕三条の工場を何社も見て回った後、CAESU.はある事に気が付きました。
それはどこの工場でも見かけた廃材、端材などの「鉄ゴミ」の存在です。
工場に聞けば、商品を作る工程で「最小限の鉄ゴミになるよう」鉄材の加工や設計図を作っていますがどうしても廃材や端材などのゴミは発生してしまうとのこと。
そうした廃材や端材などのゴミの行方は、スクラップ業社が工場からゴミを買い取り、再生する為に再度溶かし鉄へと戻ります。
鉄のリサイクルは、新たに鉄を製造する場合のCO2排出量を4分の3も削減できるため国を挙げて鉄リサイクルの推進を計っていますが、できる事であれば「鉄のリサイクルすら行わない」事がベストエフォートになります。
そんな鉄ゴミの再生サイクルを勉強しながらもCAESU.は鉄ゴミのリサイクルを行う前、つまり「スクラップになる前の鉄ゴミの状態」に美しさを感じました。
ゴミが美しい?と聞くと違和感を感じるかもしれませんが、燕三条で出てくる鉄ゴミはただのゴミではなく、既出にはなりますが「最小限のゴミ」となるよう、環境問題への取り組みや洗練された燕三条の技術の賜物が豊富に詰まっています。
本来ゴミとなる廃材や端材も、まるで絵画のようにアーティスティックに切り抜かれ使える面積が全くないように設計されていました。
何社も周りそんな鉄ゴミを見ていると「このゴミには新しい使い道が生まれるのではないか」と思うようになりました。
工場に掛け合い鉄ゴミを何個も何個も引き取っては、「どんなキャンプギアになるかな」と考えながら商品企画と試作を繰り返し2年が過ぎました。
長い年月を掛け、ようやく産まれたのがCAESU.の代表作「BLANK-182 -廃材から生まれるサステナブルな焚き火台-」です。
BLANKとは英訳すると「空白」の意。
スプーンやフォークなどのキッチン雑貨や日用品は平べったい鉄材から切り抜かれ、商品になっていきます。
掲載している画像のブランク材は、空白の部分がよく見る何かの形に見えませんか?
これはフォークをくり抜いた後の鉄ゴミとなるブランク材です。
CAESU.はこうした鉄ゴミを利用し、「BLANK-182 -廃材から生まれるサステナブルな焚き火台-」を産み出すことに成功しました。
ゴミの再生には必然的に何かしらのエネルギーが発生しますが、誰かにとってはゴミであっても、使い方や見ようによっては新しい価値が産まれていきます。
新しいエネルギーを利用してCO2を排出するより、利用方法を見直し新しいものへ生まれかえす。
そんなエコでエシカルな背景を創出しながら、地球に恩をかえす行動を今後もCAESU.は尽力して参ります。
"CAESU."とは
地球へ恩を「かえす」商品を販売する、究極のサステナブルキャンプブランドです。
古くなった素材をアップサイクル・ダウンサイクルしながらあたらしいコンテンツを作り上げ、リサイクル素材・端材・間伐材・廃材などを利用しながら自然と一体になれるようなキャンプギアを創り上げ、世の中の持続可能な開発目標に向け、日々SDGsな取り組みを行っています。
世界にひとつしかないキャンプギアや、エコ・エシカル商材・フェアトレード商材やSDGsへの取り組みを意識し、地球にやさしくできるネットワークをCAESU.から広げていきます。